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2012年7月18日水曜日

淡路人形浄瑠璃魅力発信「京都公演」が開催されました!


八坂神社本殿に人形浄瑠璃街道の幟がはためきます!
去る7月8日(日)、京都の八坂神社において、淡路人形浄瑠璃魅力発信「京都公演」が開催されました。梅雨明けには少し早い京都でしたが、浴衣姿や外国人のお客さんも多く見られ、祇園祭ムード漂う境内での公演となりました。

公演に先立ち、淡路人形座のえびす人形が先導し、淡路島の鱧を八坂神社に奉納。元バレーボール選手の大林素子さんがふるまう鱧の試食には、大行列ができていました。
出演している南あわじ市立三原中学校の生徒さんが人形とともに呼び込みを行い、おかげで会場は大盛況でした。




鱧の奉納をえびす様が先導します
今回は、「能舞台」が人形浄瑠璃の舞台。まずは、人形芝居えびす座のえびすかきによる「えびす舞」。「釣れるかな?釣れるかな?」のかけ声にお客さんの手拍子。えびす様がつり上げたのはなんとハモ!?最後は大きな鯛を釣り上げ、みなさん大喜びでした。
次は、南あわじ市立三原中学校の生徒さんによる「八百屋お七 火の見櫓の段」。息の合った語りに三味線、そして三人の心が一体となった人形遣いには、会場からわれんばかりの大きな拍手がおくられました。
続いて、徳島の阿波木偶箱廻しを復活する会の「三番叟まわし」。「おめでとうござーい」のかけ声とともに木箱を担いで登場。えびす様が「福分け」を行うと、皆さんありがたく手をあわせていました。大道芸の「箱廻し」では、「傾城阿波の鳴門」などのさわり(見どころ)の部分を語りながら一人で人形を遣い、その独特の形態にお客様も興味津々で、楽しめたようでした。

多くの方のご観覧、ありがとうございました!
次に登場したのは、京都の和知人形浄瑠璃会。京丹波町に伝えられている物語「長老越節義之誉 猪平宅の段」を上演。こちらも一人遣いが特徴ですが、それぞれの人形の遣い方に違いがあり、みなさん注目し、真剣に見入っていました。
最後は、淡路人形座による「戎舞」。お酒を飲んで陽気に酔っぱらったえびすさまが、太鼓のリズムに合わせ、皆さんの幸せを願い、楽しく舞う姿に、会場にいた皆さんが「えびす顔」になりました。

八坂神社での京都公演は、大盛況のうちに終了しました。ご覧頂いたお客様、ありがとうございました。各地でも様々な人形浄瑠璃公演が行われていますので、ぜひ、足をお運びくださいね。




三原中学校の呼び込み風景
人形芝居えびす座の上演
三原中学校の上演

阿波木偶箱回しを復活する会の上演
和知人形浄瑠璃会の上演
淡路人形座の上演