7月21日(土)、22日(日)に、徳島市のあわぎんホールにて、阿波人形浄瑠璃振興会主催の「国指定重要無形民俗文化財 第67回夏期阿波人形浄瑠璃大会」が開催されました。
両日とも、真夏日を記録した蒸し暑い一日でしたが、多くのお客様にご来場いただきました。
会場内には、寄井座が古くから所有している背景幕などが展示され、訪れた方々の目を惹きつけている様子でした。特に、入口に設置された大幕には、徳島県内の商店の名前が描かれ、広告として舞台上で使用されていたそうで、興味深そうに眺めているお客様がたくさんいました。
また、会場後方には、この大会で上演された「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」、「絵本太功記(えほんたいこうき)」などの人物相関図とあらすじが設置され、演目の合間で目を向けていた方々に好評でした。
二日間にわたる公演は、式三番叟から始まり、えびす舞などのおめでたい演目や、徳島では定番の「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」のほか、時代物から世話物まで幅広い外題が上演され、観客からは拍手だけでなく、時折舞台に向けてかけ声も投げかけられ、会場内は大いに盛り上がっていました。
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寄井座の珍しい幕に多くの方が興味津々! |
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複雑な物語を人物相関図でわかりやすく |
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伽羅先代萩は武家の話なので衣装が豪華! |
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式三番叟で舞台の成功を祈願 |
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沢市の目が見え、喜びの一幕 |
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絵本太功記の一幕、迫真の武智光秀 |