去る7月29日(日)、琵琶湖の北にある、長浜市余呉文化ホールにおいて、「冨田人形の定期公演(夏公演)」が開催されました。
約230席のホールは満員。毎年、留学生を対象にホームステイをしながら人形芝居に取り組むサマープログラムを実施しており(昨年は東日本大震災の影響で参加者はいなかったとのこと)、今年はフランス、イギリス、アメリカから計12名が参加し、幕開きの三番叟でその成果を披露しました。
客席からは熱い激励の言葉が飛び交い、大きな拍手がおくられました。上演後にしびれを切らしてしまった学生、すかさず「演出じゃないですよ!」との声に、会場は笑いに包まれました。
冨田人形共遊団のみなさんによる人形解説の場面では、歩く、泣く、などの人形の動きやさまざまな感情を表現し、お客さんはその繊細な動きに感心していました。
客席からは熱い激励の言葉が飛び交い、大きな拍手がおくられました。上演後にしびれを切らしてしまった学生、すかさず「演出じゃないですよ!」との声に、会場は笑いに包まれました。
冨田人形共遊団のみなさんによる人形解説の場面では、歩く、泣く、などの人形の動きやさまざまな感情を表現し、お客さんはその繊細な動きに感心していました。
そして、ここからは冨田人形共遊団のみなさんのお芝居。上演前には、見どころなどのわかりやすい解説や、取り組む中でのエピソードの紹介もありました。
「日高川入相花王 渡し場の段」では、狂気に満ちた清姫の迫力ある動きに圧倒され、「鬼一法眼三略の巻 五条橋の段」では、牛若丸の華麗な動きに歓声があがりました。
「伊達娘恋緋鹿子 お七火の見櫓の段」のお七が火の見櫓を上がる場面では、人形が本当に自力で上がっているように見え、お客さんからは大きな拍手がおくられました。
熱のこもった大夫の語りに情景を描き出す三味線、三人の息がピタリとあって魂が吹き込まれた人形。本当に素晴らしい舞台でした。
熱のこもった大夫の語りに情景を描き出す三味線、三人の息がピタリとあって魂が吹き込まれた人形。本当に素晴らしい舞台でした。
上演後には、出演者全員が登場。留学生が人形芝居の取組みをはじめ、浴衣を着て祇園祭に行ったことなど、日本の文化を体験したこの2ヵ月の感想を述べ、会場からは温かい拍手がおくられました。
最後には、「上を向いて歩こう」のほか、学生のフルート演奏とともに「琵琶湖周航の歌」を全員で大合唱。舞台と客席が一体となった瞬間でした。