人形浄瑠璃のメインイベント「全国人形芝居フェスティバル」を10月20日(土)・21日(日)にあわぎんホールで開催しました。
北は山形県から南は大分県まで全国から18団体が参加して個性あふれる人形芝居を上演しました。三人遣い人形のほか、一人遣い、糸操り、串人形など、普段見ることのできない妙技に会場は大いに盛り上がりました。
21日午後には、「交流と連携が創る関西人形浄瑠璃の未来」をテーマに、シンポジウムを開催しました。
人形浄瑠璃街道連絡協議会アドバイザーの河内厚郎氏による基調講演の後、女優の三林京子氏、東洋文化研究家のアレックス・カー氏、(株)日本旅行の「カリスマ添乗員」こと平田進也氏らによるパネルディスカッションが繰り広げられました。
人形浄瑠璃のファンの拡大や後継者育成のため、舞台演出などによりお客様の目線に立って楽しんでもらえる工夫や、人形浄瑠璃の漫画を作るなど、興味を持って見てもらう工夫が必要、子供たちに何度も見せ体験してもらう、人形浄瑠璃に取り組んでいる子どもたちの交流を促進するべき、などの意見が出されたほか、各地の人形浄瑠璃を巡る観光バスを走らせるなど、各地が連携した取組みの提案もなされました。
人形浄瑠璃が発祥、発展し、各地に特色ある人形浄瑠璃が息づく関西。各地の官民が交流と連携を推進することにより、一丸となって国内外へ魅力をアピールし、人形浄瑠璃の振興を図るための契機となる意義深いシンポジウムとなりました。